カジきた先生
京都市左京区岩倉にて幼児教室「カジきっず」と小中学生専門の少人数指導塾「カジきたラボ」を運営。
会社代表でありながら、実際の教場にて日々現場に立つ。オリジナルの指導法カジきたノートメソッドを用いて100名を超える生徒を指導。通知票オール5の達成、定期テスト学年1位や、E判定からの志望校合格などを実現してきた。
自身も一児の父親で、知識だけでなく生徒そして我が子による実践を通して幼児教育に関わっている。
今回は、幼児期に「とりあえず」英語を習う注意点についてお伝えいたします。
英語は、中高生の中でも苦手なお子さまが多く、大人になった後にも「あの時英語をやっていればよかった…」と思う親御さんが多くおられます。
幼児教育の中でも、1位スイミング、2位体操に次いで英語教室(英会話)がランクインしているなど、幼児教育の中でも人気の高さが伺えます。
その理由としては、スイミングや体操のように前向きなものもあれば、一方で、親御さんが英語が苦手だからというコンプレックスを理由として、同じ経験をさせたくないと習わせる方が多いのもポイントです。
しかし、英語教育は誤った理解で学習を進めると、英語以外の学習全体に悪い影響を及ぼすことが分かっています。
デメリット① セミリンガル
みなさんもバイリンガルという言葉を聞いたことがあるかと思います。
対してセミリンガルとはなんでしょうか。
バイリンガルは2つの言語を使いこなす人のこと。対してセミリンガルは2つの言語を使っているが、それぞれの言語において十分な言語能力を有していない人のことを指します。
日本語と英語を同時に学んだときには、母国語(第一言語)である日本語よりも英語の言語レベルは低くなります。
かつ、まだ第一言語である日本語すらマスターしきれていないので、英語優先(というよりも日本語禁止)をしすぎると、日本語の習得もままならなくなり、言語を使った思考が不得意になりがちです。
第一言語の発達が思考に不可欠
親御さんに質問です。物事を考える時は何語で考えますか?
もちろん、日本語ですよね。
この記事は日本語で書いているので、おそらくほとんどの読者さんが日本語を第一言語として使っていることと思います。
その思考で使う言語の数が少ないと、当然思考の深さは浅いものになります。
カジきっずでは、幼児期に身につけておきたいこととして、
①聞く力、②読む力、③考える力の3つを重要視しています。
この3つの力は小学生に進学した後にも必ず必要とされる能力です。
小・中学生指導で培ってきた、将来の学習に結びつく幼児教育に取り組んでいます。
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そこで出てくる問題が、次に紹介する思考力が上がらないというデメリットです。
デメリット② 思考力が上がらない
思考力が上がらないとどんなデメリットがあるのでしょうか。
日常の生活につける思考力が上がらないという問題はもちろんですが、学校生活において思考力が上がらないことは大変大きなデメリットとなります。
学校で学ぶときに使う言語は日本語です。(インターナショナルスクールなどは英語かもしれません)
算数・国語・理科・社会、友人関係を築くときに使うものも日本語です。では、日本語が十分に使いこなせていない状態で、それらを身につけることができるでしょうか。
答えは明らかです。
デメリット③ 将来 英語嫌いになる
小学校までに習う英語教育と中学生以降に習う英語では学ぶ内容が少し異なります。
小学校までに習う英語の大半は英会話。日常会話やコミニュケーションを通した英語を学ぶます。
一方で中学生以降に習う英語は受験のための英語。受験以外でも学校の定期テストや英検といったライティングおよびリスニングテストへ対応するための内容となります。
小学校までに英語を習うことが問題ではないですが、小学校までに習っていた英語と違う!だから中学校からの英語は嫌い!!となってしまうことが問題なのです。
英語は小学生に入ってからでも伸びる
綺麗な発音で話すことを含めたとしても、小学校以降で十分に身につけることができます。
ライティングやリーディングについては、日本語力がしっかりと身についた以降に学んだ子が、英語を幼少期から学んでいた子に対して、習得が早いという調査も出ています。
(引用元 https://playroom.labo-party.jp/persons/index39.html)
幼児期の英語教育デメリット対策法
これらのデメリットがあるから、幼児期の英語教育をしてはいけないのかというとそうとも限りません。
上記の対策をしっかり取った上で幼児期からの英語教育を行えば、お子さんのプラスになる英語教育となるでしょう。
とりあえずではなく、早期から英語を習うことによるメリットとデメリットを知った上で教室探しをしてみてはいかがでしょうか。
詳しいお話は動画でしていますので、ぜひご覧ください。