今回は、京都市から通いやすい私立小学校を様々な面から比較していきます。
京都市の私立小学校は全てで10校あります(2024年4月現在 京都府私立小学校連合会サイトより)
その中の9校について、共学か男子・女子校か、大学まで上がれるのか、難関大学への受験に強いのか、様々な側面から見た私立小学校比較をぜひご覧ください。
私立小学校を受験しようと悩んでいる人、どんな私立小学校があるのかを調べようとしている人に向けて記事を書いています。
カジきっずでは、幼児期に身につけておきたいこととして、
①聞く力、②読む力、③考える力の3つを重要視しています。
この3つの力は小学生に進学した後にも必ず必要とされる能力です。
小・中学生指導で培ってきた、将来の学習に結びつく幼児教育に取り組んでいます。
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大学まで上がれる共学校
小学校受験を狙っているご家庭では、大学までエスカレーター式に上がれる名門校を検討されている方が多いと思います。
まずは、京都にあるエスカレーター式で大学まで上がれる共学校を3校紹介します。
同志社小学校
同志社小学校は関西の私立大学の名門、同志社大学の附属小学校です。
同志社は幼稚園から大学まで一通り揃っていますが、小学校から入るご家庭もかなり多くおられます。
同志社小学校は自由を重んじる校風で、高校まで全て服装が自由なところも着目です。
そして、成績を最低限とっていれば高校までエスカレーターで上がれ、大学へは所定のテストと成績の高い順に希望する学部学科へ進学できるようになっています。
(ただし、高校では成績を最低限とっていないと進級できないのは他の学校と同じなので注意しましょう)
また、同志社小学校からは必ずしも同志社中学校へ進学しなければいけないという訳ではなく、同志社女子中学校、同志社国際中学校、同志社香里中学校への進学をすることも可能です。そして、そのいずれでも大学は同志社大学へと上がることができます。(もちろん希望すれば同志社女子大学でも可能です)
同志社国際学院初等部小学校
同志社高騰学院初等部小学校は、同志社系列の小学校で英語教育に大変強いことで有名です。
自然と二か国語を習得できる環境とまで謳う学校は、京都に他ありません。
ただ、他に紹介している小学校とは立地が大きく異なり、この小学校のみ木津川市となっています。京都市内から通うのはなかなか大変で、京都市内の京阪や近鉄沿線であれば1時間前後になります。
逆に京都府南部にお住まいの方であれば、アクセスしやすい唯一の私立小学校ということになります。
立命館小学校
立命館小学校は関西の私立大学の名門立命館大学の附属小学校です。
よく同志社小学校との比較検討もされますが、比較の結果立命館を選ばれるご家庭もたくさんおられます。
立命館小学校は同志社小学校とは異なり、制服があります。また、ミッション系でもないため、宗教系の行事はありません。
立命館中学校・高校・大学へとエスカレーター式にあがることができますが、中学校からは長岡京市、大学からは衣笠(京都市)、茨木(大阪府茨木市)、びわこ草津(滋賀県草津市)のいずれかに移動することになるため、通学可能な範囲にあるかも合わせて確認しておきましょう。
教育内容では、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に登録されていることから、理系教育に力を入れられており、探求型授業が多数設定されていることも注目すべき点です。
大学まで上がれる女子校(中学以降女子のみ)
京都という街は女子大学が数多くある珍しい街で、名門校も揃っています。
女子校でお子さまを大学まで上げてあげたい、小学校のうちから良い環境で学ばせてあげたいという方におすすめの3校をピックアップしました。
また、男子でも中学受験の実績が良い女子校附属小学校もあるので、男の子の親御さんも必見です。
京都女子大学附属小学校
京都女子大学附属小学校は京都女子大学の附属小学校で、女子の場合は大学までエスカレーター式に進学することができます。
京都の女子大では、名門の京都女子大学ですが、京都女子中学・高校から難関大学・医学部への進学実績もあり、難関大を目指すご家庭にもおすすめの小学校です。
また、男子は中学受験をすることになりますが、高槻中学校や灘中学校、洛南、洛星への合格者も出ているなど受験にも強いことがわかります。
最寄駅は京阪七条駅から徒歩か、阪急河原町駅・JR京都駅からプリンセスラインバスで直行となります。
光華小学校
光華小学校は光華女子大学の附属小学校で、男子も通うことができます。
中学は女子の場合そのまま光華中学校へ上がることもできますが、男子は外部受験をすることが多いです。
進学実績には難関中学である洛星・洛南の名前も上がっているほか、男子はほとんど全員が中学受験をすることになるので、受験へと挑みやすい雰囲気があるでしょう。
また、大谷中学校への推薦制度もあり、大谷中学校へ進学し、大谷中学・高校のマスターJr・マスタークラスから難関大学への進学をしている卒業生もおられます。
看護系の学部などを要する大学ですので、看護師を目指したいお子さまにもピッタリの学校です。
最寄駅は阪急西京極駅です。幼稚園から大学院まで全て同じキャンパスにあります。
ノートルダム学院小学校
ノートルダム学院小学校は、ノートルダム女学院大学の附属小学校で、学校名からも分かる通り、キリスト教系の学校です。
後者も大変美しく、全面人工芝のグラウンドが整備されています。
ノートルダム学院小学校では、女子は中学・高校へとエスカレーター式に上がることができることはもちろんですが、男子は洛星中学へカトリック校特別選抜制度を含み24名(23年度)進学実績がある点にも注目です。
また、洛南高校附属小学校にも12名、東山中学校(男子)にも56名、京都女子中学校へ23名(いずれも23年度)合格者が出ており、手厚い進学支援があることが見て取れます。もちろん、中学受験対策のために学習塾に行く必要もありますが、これほどの合格者が出ているということは、ベースとなる学力もある程度高いものが担保されていると見ることができます。
洛星中学・高校は東大や京大への合格者を多数輩出している名門校で、中学受験で合格するのはなかなか大変な学校でもあります。
最寄駅は地下鉄烏丸線の松ヶ崎駅です。
なお、中学・高校は最寄りの駅はなく、阪急京都河原町駅・京阪祇園四条駅か、地下鉄東西線蹴上駅からスクールバスに乗るか、京都市バスの錦林車庫前から徒歩になります。
カジきた先生
京都市左京区岩倉にて幼児教室「カジきっず」と小中学生専門の少人数指導塾「カジきたラボ」を運営。
会社代表でありながら、実際の教場にて日々現場に立つ。オリジナルの指導法カジきたノートメソッドを用いて100名を超える生徒を指導。通知票オール5の達成、定期テスト学年1位や、E判定からの志望校合格などを実現してきた。
自身も一児の父親で、知識だけでなく生徒そして我が子による実践を通して幼児教育に関わっている。
難関大学に挑戦できる・推薦枠が多い共学校
洛南高等学校附属小学校
洛南高校といえば、関西でも有数の難関校で、東大・京大・医学部への輩出者も圧倒的に多い名門校です。
その洛南高校の附属小学校は2014年4月に設置された比較的新しい学校で、難関高校の附属校ということもあり、偏差値・人気ともに非常に高くなっています。
中学・高校も2006年以降は男女共学となり、人気が年々上がっています。
小学校受験で入学することももちろん難しいですが、洛南小学校は入ってからが大変な学校でもあります。
中学受験がないから安心…なんてことは言ってられず、中学受験生を超えていくようなレベルの問題を、より低学年のうちから取り組みます。小学3年生で6年生の漢字に取り組むなんてこともザラにあり、親のサポート or 個別塾でのサポートが不可欠です。
小学校6年生までの内容は小学校4年生で全ての課程を終了します。それ以降は、中学受験のような問題に取り組み、知識の深化を目指していきます。
ただ、そこで頑張り続ければ東大・京大・医学部への進学も十分狙えますので挑戦し続ける価値は十二分にあると言えるでしょう。
最寄駅はJR桂川駅もしくは阪急洛西口駅です。中学・高校は南区の別の場所にあるのでその点も知っておきましょう。
京都文教小学校
京都文教小学校は地下鉄東山駅近くにある小学校で、京都文教短期大学の附属校です。
2024年4月より、学校名が京都文教大学附属小学校から変更されています。
京都文教小学校では、京都文教大学にそのまま上がるだけではなく、外部の難関校へのチャレンジをメインとする特進コースクラスAが高校で設置されています。小学校段階から成績良好であれば特進コースへエスカレーター式にあがることもできるため、将来難関校を目指したい、かつ、小学校から学習環境のよい空間で学ばせたいというご家庭におすすめです。
その卒業生には京都大学・京都府立医科大学・早慶・関関同立といった難関校へ進学している実績もあります。
特に小学校では、1クラスの人数が少人数となっているため、きめ細やかな学習指導が受けられるでしょう。
難関大学に挑戦できる・推薦枠が多い女子校 (中学以降女子のみ)
京都聖母学院小学校
京都聖母学院小学校は2018年まで聖母女学院短期大学がありましたが、それ以降は幼稚園・小学校・中学校・高校があり、短期大学跡地には保育園とインターナショナルプリスクールが2018年から開園されています。
小学校では珍しい国際コースの設定があり、小1から英語を学べることも注目すべき点でしょう。
中学・高校はそのまま上がることもできますが、男子は外部受験をすることになるので、東山中学校や立命館宇治中学校に多数進学しているほか、女子も同志社女子や京都女子中学校に進学している実績があります。
最寄駅は京阪本線 藤森駅です。
まとめ
今回は京都市から通える私立小学校を取り上げました。
京都市にある私立小学校を受験するなら、まずは親御さんの情報収集から!
小学校受験対策ももちろん大切ですが、そのモチベーションを高めるために志望校を早いうちから見定めておきましょう。
また、私立小学校の紹介イベントなども随時開催していますので、進んで参加するようにしていきましょう。
詳しくは、京都府私立小学校連合会のホームページでもイベント情報が更新されているので確認してみてくださいね!